レジオネラ属菌による感染症「レジオネラ症」は、環境中に存在するレジオネラ属菌を含むエアロゾル（目に見えないほど細かい水滴）や塵埃を吸入することで感染します。免疫力の低下している高齢者は感染しやすいため、循環式浴槽設備や加湿器を設置している高齢者施設、宿泊施設、公衆浴場、スポーツ施設などでは適切な感染防止対策が必要となります。
レジオネラ症の病型と症状）
●
レジオネラ肺炎・・・
高熱、呼吸困難、吐き気、意識障害など。重症になり死亡する場合もあります。
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ポンティアック熱・・・
発熱、寒気、筋肉痛など。数日で治る場合が多い。
エアロゾルは、シャワーやジャグジーなどの設備から発生するため、設備構造上の措置が求められています。
浴槽内でおぼれて汚染された水を気道に吸いこんで感染した例も報告されています。
厚生労働省の指針：レジオネラ属菌が検出されないこと
（10CFU／100ｍL未満）
免疫力が低下している高齢者にとって、レジオネラ属菌は検出数よりも存在自体が危険であると考えられます。
常
時
浴槽水中の遊離残留塩素濃度を維持
※
0.4mg/L程度（上限：1.0mg/L）
●塩素系薬剤を使用して浴槽水を消毒します。
●入浴者数の増減などにより水中の遊離残留塩素は変動するため、
頻繁に遊離残留塩素濃度を測定します。
毎
日
完全換水と浴槽の清掃
（少なくとも週に1回以上に「完全換水と浴槽の清掃・消毒」）
集毛器の清掃・消毒
毎
週
1回以上
ろ過器と循環配管の逆洗浄・消毒（生物膜の除去）
毎
年
循環配管内の点検（生物膜の除去）
※…原水または原湯の性質などの理由で塩素系薬剤が使用できない場合があります。
注）貯湯槽や回収槽がある設備では、これらの清掃・消毒が必要であり別途の措置が必要です。
■浴槽水の消毒に用いる塩素系薬剤の注入口は、浴槽水がろ過器に入る直前に設置する。
（下記イラストを参照ください）
■循環湯の吐出口は浴槽の水面下に設ける。
■循環させた浴槽水を打たせ湯やシャワーに使わないこと。
詳細やその他に必要である設備構造上の対策については厚生労働省の「循環式浴槽に
おけるレジオネラ症防止対策マニュアル」、「レジオネラ症を予防するために必要な措置に
関する技術上の指針」をご参照ください。
オーヤラックスではそれぞれの施設に応じた装置と管理手法をご提案させて頂きます。
塩素系薬剤
・・・
ピューラックス（次亜塩素酸ナトリウム6％）
残留塩素測定器
・・・
DPDテストキット ＆ DPDプラス（測定用試薬）
フォトメーターCL-2 ＆ DPDプラス（測定用試薬）
塩素注入装置
・・・
ミニクロフィーダーシリーズ 等
レジオネラ症の感染源は浴槽設備に限りません。中でも、家庭用の超音波加湿器が感染源として疑われるレジオネラ症がこれまでにも発生しており、死亡事故にもつながっています。
衛生管理のポイント
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タンクの水は毎日完全に換える
●
タンクの内側はこまめに洗浄して清潔にしておく
参考情報
・
レジオネラ対策のページ【厚生労働省ホームページ】
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浴槽水中の遊離残留塩素濃度を維持
